
クラパス活用術
入退室管理システムおすすめ14選|選び方と費用を解説
更新日:
投稿日:
本記事では、数ある入退室管理システムの中から自社に最適な製品を選ぶための比較ポイントを解説します。
セキュリティ強化や勤怠管理の効率化を実現するため、認証方法や価格、外部システム連携といった観点から、失敗しない選び方を詳しく紹介します。
最新のおすすめ製品ランキングも掲載しており、導入を検討している企業の担当者が具体的な製品を絞り込む手助けとなる内容です。
目次
入退室管理システムの導入前に押さえておきたい基礎知識
最適な入退室管理システムを選ぶためには、まず基本的な知識を身につけることが不可欠です。
システム導入によって得られるメリットや、認証方法・設置タイプの種類、さらにはクラウド型とオンプレミス型といったデータ管理方式の違いを理解することで、自社の要件に合った機能を持つ製品を的確に判断できるようになります。
これらの基礎知識が、多種多様なシステムを比較検討する上での土台となります。
そもそも入退室管理システムとは?
入退室管理システムとは、ICカードやスマートフォン、生体認証などの様々な手段を用いて、「いつ」「誰が」「どの部屋に」入退室したかを正確に記録・管理する仕組みです。
これにより、部外者の侵入を防ぎ、重要な情報資産や物品が保管されているエリアへのアクセスを制限することで、物理的なセキュリティレベルを大幅に向上させます。
また、従来の物理的な鍵で発生していた紛失や不正な複製、管理の煩雑さといった課題を解決する役割も担います。
システムの種類は多岐にわたり、利用環境や求めるセキュリティレベルに応じて最適なものを選択できます。
入退室管理システムを導入する4つのメリット
入退室管理システムを導入すると、主に次の4つのメリットがあります。
第一に、権限のない人物の侵入を物理的に防ぐことで、情報漏洩や不正行為のリスクを低減し、オフィスのセキュリティを強化できます。
第二に、勤怠管理システムと連携させることで、入退室記録をそのまま出退勤の打刻として利用でき、管理業務の大幅な効率化が可能です。
第三に、物理的な鍵の紛失に伴う交換や複製にかかるコストが不要になり、管理の手間も削減されます。
第四に、全ての入退室履歴がデータとして記録されるため、トラブル発生時の原因追跡や、従業員の労働時間の正確な把握が容易になります。
認証方法ごとの特徴を比較解説
入退室管理システムの認証方法には多様な種類があり、それぞれ特徴が異なります。
ICカード認証は、社員証と兼用でき導入コストが比較的低い点がメリットですが、紛失や貸し借りのリスクが伴います。
顔や指紋を利用する生体認証は、なりすましが極めて困難でセキュリティレベルが非常に高い反面、導入費用が高額になる傾向があります。
スマートフォンを使ったQRコード認証やNFC認証は、利便性が高く物理的なカードが不要ですが、スマートフォンの充電切れや故障時に利用できない点がデメリットです。
暗証番号認証は手軽ですが、番号の漏洩リスクを考慮する必要があります。
これらの機能と安全性を比較し、利用環境に合った方法を選ぶことが重要です。
設置タイプは工事の有無で2つに大別される
入退室管理システムの設置タイプは、主に「後付け型(スマートロック)」と「オンプレミス型入退室管理システム」の2つに大別されます。
1つ目の「後付け型(スマートロック)」は、既存のドアのサムターン(つまみ)に被せるように取り付けるタイプです。配線工事が不要なため、賃貸物件でも導入しやすいという手軽さが特徴です。
2つ目の「オンプレミス型入退室管理システム」は、制御装置やリーダー、電気錠、管理パソコンなどを組み合わせて構成されます。ドアに直接機器を組み込む配線工事が必要となる場合が多く、電源を直接供給するため安定性が高く、見た目もすっきりします。また、駅の改札のような「セキュリティゲート型」は、システムの一形態として共連れを確実に防ぎ、極めて高いセキュリティを確保できます。
データの管理方法には、サーバーを自社で管理するオンプレミス型と、インターネット経由でサービスを利用するクラウド型があります。
失敗しない入退室管理システムの選び方【5つの比較ポイント】
自社に最適な入退室管理システムを選ぶためには、いくつかの重要な比較ポイントがあります。
単に価格が安いという理由だけで選ぶと、必要な機能が不足していたり、後から追加費用が発生したりと、導入後に後悔する可能性があります。
ここでは、利用シーンに合った認証方法の選定から、予算計画、外部システムとの連携、設置環境への対応、そして万が一の際のサポート体制まで、失敗しないための5つの選び方のポイントを具体的に解説します。
【ポイント1】利用シーンに合った認証方法を選ぶ
入退室管理システムを選ぶ上で、利用シーンや目的に合わせた認証方法の選定が最初の重要なポイントです。
例えば、不特定多数の人が出入りするエリアでは、一時的なQRコードを発行できるシステムが便利です。
一方、機密情報を扱うサーバールームなど、高度なセキュリティが求められる場所では、なりすましが困難な顔認証や静脈認証といった生体認証が適しています。
従業員の利便性を重視するなら、日常的に持ち歩くスマートフォンや交通系ICカードを利用できる認証方法が良いでしょう。
このように、セキュリティレベルと利便性のバランスを考慮した選び方が求められます。
【ポイント2】導入費用と月額料金が予算内か確認する
入退室管理システムの導入にあたっては、コストの確認が不可欠です。
費用は、機器代や設置工事費などの「初期費用」と、システムの利用料や保守料といった「月額料金(ランニングコスト)」で構成されます。
特に、工事が不要な後付け型のシステムは初期費用を安く抑えられますが、クラウドサービスの月額料金が発生するのが一般的です。
一方で、買い切り型のシステムは初期費用が高額になる傾向がありますが、長期的に見ると総コストを抑えられる場合があります。
見積もりを取得する際は、総額でいくらかかるのかを算出し、自社の予算計画と照らし合わせて慎重に価格を比較検討することが重要です。
【ポイント3】勤怠管理など外部システムと連携できるか調べる
入退室管理システムの導入効果を最大限に高めるには、外部システムとの連携機能が鍵となります。
特に勤怠管理システムとの連携は重要で、オフィスの入退室記録を自動で出退勤時刻として記録できれば、打刻漏れや不正打刻を防止し、人事・労務担当者の業務負担を大幅に軽減できます。
ほかにも、会員管理システムや予約システムとの連携が可能な製品もあります。
導入を検討しているシステムが、現在自社で利用している、あるいは将来的に導入予定のシステムと連携できるか、API連携の仕様なども含めて事前に確認しておくべきです。
【ポイント4】設置したいドアの形状や扉の数に対応しているか確認する
導入したい場所のドアの物理的な条件を確認することも、システム選びの重要な要素です。開き戸、引き戸、自動ドアといった扉の種類や、設置面の材質によっては、取り付けられる機器が限定される場合があります。特に、電気錠を後から取り付ける場合は、製品や設置方法によっては、大掛かりな工事が不要な場合もあります。比較的簡単に取り付けられる製品も多く存在するため、事前に確認することが重要です。
また、本社や支社、複数のフロアなど、管理対象となる扉が多数ある場合は、それらを一元的に管理できるシステムを選ぶことで運用効率が格段に向上します。事前に設置業者に現地調査を依頼し、取り付けの可否や最適な設置方法について相談すると良いでしょう。
【ポイント5】トラブル時に頼れるサポート体制が整っているか見極める
入退室管理システムはセキュリティに関わる重要なインフラであるため、万が一のトラブルに迅速に対応できるサポート体制が整っているかどうかも重要な選び方の基準です。
例えば、「システムエラーでドアが開かない」「認証がうまくいかない」といった問題が発生した際に、電話やメールでの問い合わせに何時まで対応してくれるのか、あるいは現地での保守サポートは受けられるのかを確認しておく必要があります。
24時間365日対応のサポートデスクや、全国対応の駆けつけサービスを提供しているベンダーを選ぶと、緊急時にも安心して運用を続けられます。
目的別|おすすめの入退室管理システム比較ランキング
ここからは、具体的なニーズや目的に合わせて、おすすめの入退室管理システムをランキング形式で紹介します。
「工事不要で手軽に始めたい」「とにかくコストを安く抑えたい」「複数拠点を高機能なシステムで一元管理したい」など、企業が抱える多様な課題に対応できる製品を厳選しました。
市場シェアや実績、機能の充実度、価格などを総合的に評価し、それぞれのカテゴリで特に優れたシステムを選んでいますので、自社の導入目的に最も近いものから確認してください。
【工事不要・後付け】手軽に導入できるおすすめシステム3選
大掛かりな設置工事を避けたい、あるいは賃貸オフィスで原状回復義務があるといった場合には、工事不要で導入できる後付け型の入退室管理システムが最適です。
これらのシステムは、既存のドアのサムターン部分に両面テープなどで取り付けるスマートロックが主流で、設置が非常に簡単です。
スマートフォンアプリを鍵として利用できるため、物理的なカードキーを発行する手間もありません。
導入コストを安く抑えられ、短期間でセキュリティ強化を実現したいスタートアップ企業や小規模オフィスにおすすめです。
SPLATS PASS(株式会社クマヒラ)
SPLATS PASSは、株式会社クマヒラが提供するクラウド型入退室管理システムです。セキュリティ専門メーカーとしてのノウハウを活かし、小規模オフィスから多拠点展開を行う企業まで幅広く対応しています。
最大の特徴は、専用のネットワーク工事を必要とせず、既存のインターネット回線を利用してスピーディーに導入できる点です。認証用リーダーを設置するだけで、PCやスマートフォンからいつでもどこでも入退室状況の確認や権限設定が行えます。
また、月額制のサブスクリプション方式を採用しているため、初期費用を抑えた運用が可能です。分電盤やコントローラーの設置場所を確保しにくい環境でも、省スペースでスマートに高機能なセキュリティ体制を構築できます。
カギカン(株式会社ビットキー)
カギカンは、Qrio株式会社が提供する、初期費用を抑えて手軽に導入できるスマートロック型の入退室管理システムです。既存のドアのサムターンに専用デバイスを貼り付けるだけで設置が完了するため、大掛かりな配線工事を必要とせず、賃貸オフィスでも原状回復を気にせず導入できるのが大きな特徴です。
物理的な鍵の代わりに、スマートフォンや交通系ICカード、社員証などを解錠手段として利用できます。管理画面からはリアルタイムで入退室ログを確認できるほか、曜日や時間帯に応じた鍵の権限発行もブラウザ上から簡単に行えます。低コストで迅速にセキュリティ体制を構築したい企業に適したサービスです。
KEYVOX(ブロックチェーンロック株式会社)
KEYVOXは、多様な空間の入退室管理と予約、決済を統合して管理できるクラウド型システムです。最大の特徴は、スマートロック、電気錠、自動ドアなど、物理的な鍵の種類を問わず一元管理できる柔軟性にあります。
既存のドアに後付けできるデバイスから、強固なセキュリティを担保する配線工事型まで、環境に合わせた最適な設置方法を選択可能です。
暗証番号、ICカード、スマートフォンアプリなど複数の認証方式に対応しており、一時的な利用客には有効期限付きの鍵を自動発行する機能も備えています。
小規模オフィスだけでなく、コワーキングスペースやレンタルスペースの無人運営にも適しており、施設の付加価値向上を強力に支援します。
【中小企業向け】コストパフォーマンスが高いおすすめシステム3選
従業員数が数十名から100名程度の中小企業では、機能と価格のバランスが取れたコストパフォーマンスの高いシステムが求められます。
このカテゴリでは、セキュリティ確保という基本機能に加え、勤怠管理連携などの業務効率化に役立つ機能を備えつつ、月額料金が比較的安く設定されているクラウド型の製品が中心となります。
スモールスタートが可能で、事業規模の拡大に応じて利用人数や管理ドア数を柔軟に追加できる拡張性も重要な選定ポイントです。
初期費用を抑えながら、本格的な入退室管理を実現したい企業に適しています。
bitlock PRO(ビットロックプロ)
bitlockPROは、初期費用がかからずに工事不要で貼り付けて使える法人向けのスマートロック・入退室管理システムです。
コストパフォーマンスを重視したシステムで、月額5,000円(税込)からセキュリティを使えるサブスクリプションタイプが特徴。工事不要で取り付けられるサムターンの種類が豊富で、初めての方でも簡単に取り付けられます。
12種類の解錠方法から選べるほか、エリア・時間・所属グループに合わせて柔軟に解錠権限を付与できます。権限のコントロールは管理クラウドシステム上から即時変更できます。
管理クラウドシステムでは、入退室ログの取得・複数拠点の一元管理・解錠放置アラート機能などを搭載。顔認証オプションとの併用によって、設備やシステムへの投資を行わずに顔認証による解錠システムの設置が可能です。
株式会社日立ビルシステムの入退室管理システム
日立ビルシステムの入退室管理システム「BIVALE入退室管理サービス」は、日立カスタマーセンターによる24時間365日のフルサポートが付いたアウトソーシング型入退室管理サービスです。
Nタグシールと呼ばれるカードを社員証などに貼り付けるだけで入退室専用のカードとして使えるようになり、カードリーダーに読み込ませるだけで入退室が行えます。
日立カスタマーセンターは24時間365日遠隔監視を行い、機器の故障に即時対応、オンコールの受付対応やカード使用停止作業の代行、ヘルプデスクとしても機能するサポートサービスです。
各種データの管理はカスタマーセンター側で一括管理し、複数拠点への拡張・管理も可能。クラウド型サービスのためカードの使用権限付与や停止設定、扉の運用時間帯の変更などはインターネット上から実施できます。
【大企業・多拠点管理向け】高機能なおすすめシステム3選
全国に支社や店舗を展開する大企業や、厳格なセキュリティポリシーを持つ企業には、信頼性と拡張性に優れた高機能なシステムが必要です。
このカテゴリでは、複数拠点の入退室状況を本部で一元管理できる機能や、役職や部署ごとに詳細なアクセスポリシーを設定できる権限管理機能が充実している製品が選ばれます。
また、既存の基幹システムとの連携や、災害時にも事業を継続できる安定した稼働実績も重視されます。
市場で高いシェアを誇り、導入実績が豊富な大手ベンダーのシステムが中心となります。
SECURE AC(株式会社セキュア)
SECURE ACは、入退室管理と監視カメラを連動させた高度なセキュリティを実現するシステムです。物理的な鍵の管理をデジタル化するだけでなく、顔認証やICカードなどの多彩な認証方式を組み合わせることで、なりすましを徹底的に防ぎます。
最大の特徴は、管理画面からリアルタイムで拠点の状況を把握できる点にあります。異常を検知した際には即座に通知が届くため、迅速な対応が求められる大規模オフィスや多拠点展開を行う企業に最適です。
既存の勤怠管理システムとの連携もスムーズに行えるため、入退室ログをそのまま労務データとして活用できます。これにより、手動による記録の修正や集計作業といったバックオフィス業務の工数を大幅に削減し、管理精度の向上と業務効率化を同時に達成します。
Webvisor
日立システムズのWebvisor(ウェブヴァイザー)は、入退室管理システム・画像監視システムを組み合わせた物理セキュリティソリューションです。
「システム管理者のみICカードと生体認証、一般社員やスタッフはICカード認証を行う」というように、入退室場所やセキュリティレベルに合わせて、認証方式を複数組み合わせた運用が行えます。
画像監視システムとして、IPカメラやハイブリッドDVRを利用した集中管理システムを搭載し、入退室を行った人を常時監視しながら履歴を残します。
基本サービス時間は平日9〜17時ですが、要望によって24時間365日に対応しています。大企業のように入退室者の多い環境に適しており、目的や場所に合わせた物理セキュリティの導入を可能にするソリューションです。
セサモTRⅡ
セコムが提供するセサモTRⅡは、パソコンのブラウザ上から最大で50拠点・400扉までの入退室を一元管理できるトータルセキュリティシステムです。
最大で5万人のユーザーを自動記録するため、勤務状況の把握に貢献。環境に合わせてアンチパスバック機能や入退室時の滞在時間を制限する機能を組み合わせることもできます。
専用端末を使った警戒セット操作のほか、セコムが提供するオンラインセキュリティと連動させて、防犯管理システムへの拡張にも対応。非常時にはセコムのスタッフが駆けつける防犯サービスが利用できます。
認証用のカードはFeliCaなどに対応したマルチカードリーダーが標準で提供され、パソコンを設置していない場所にも遠隔管理ができます。全国に複数拠点を展開する大企業のニーズにも対応できるセキュリティシステムです。
【勤怠連携が強み】バックオフィス業務を効率化できるおすすめシステム2選
入退室管理システムの導入目的として、勤怠管理の効率化を最優先に考えている企業には、勤怠管理システムとの連携機能が強力な製品がおすすめです。
このタイプのシステムは、オフィスの扉を通過した時刻を正確な出退勤データとして自動で取り込み、給与計算までをシームレスに繋げることができます。
手動での打刻やデータ入力の手間を省き、打刻漏れや不正を防止することで、バックオフィス業務全体の生産性向上に大きく貢献します。
主要な勤怠管理ソフトとの連携実績が豊富な製品を選ぶことが重要です。
Akerun
Akerunは、後付けで設置できるスマートロックセキュリティシステムです。オフィスのドアに貼り付けるだけで設置できるセキュリティシステムで、初期費用や運用コストを削減しながら、最短で3日の導入かつローコストでスマートロックを導入できます。
認証方法はスマートフォン・社員証・交通系ICカードなどさまざまな方法に対応。出社不要で遠隔鍵管理が行えるため、鍵を管理する負担やコストも低減します。
入退室管理をスマートにするだけではなく、勤怠システムとの連携によって労務を効率化できます。社員やスタッフの業務量を可視化したり、労務管理にかかる負担やコストを軽減したりと、現場の管理業務をスマート化。多拠点の入退室管理の一元化やオフィスの無人化にも貢献するシステムです。
ALLIGATE(アリゲイト)
ALLIGATEは、開き戸や自動ドア、ガラス扉などさまざまな扉や既存システムからのリプレイスに対応したクラウド型の入退室管理システムです。
Web管理ツールを使用すれば、ユーザー登録・入退室権限の付与と無効化・複数拠点の管理・入退室ログの閲覧を行うことができます。
スマホアプリやICカードの社員証で解錠でき、FeliCa・MIFAREにも対応しています。オンプレミスシステムでは難しい複数拠点の一元管理、ユーザーの在室管理も可能です。
Web管理ツールを利用した入退室ログ機能を利用すれば、従業員の勤怠管理にも応用できます。
標準機能として、オートロックや共連れ防止のためのアンチパスバック、メール通知や遠隔解錠機能を搭載。非常時への対応として、警備連動機能(最終退館連動)や、火報連動機能も搭載しています。
事前決済可能なシステム3選
入退室管理システムを比較する際は、認証方法やセキュリティ性能だけでなく、事前決済に対応しているかも重要なチェックポイントです。
事前決済とは、施設の利用料金や会費などを事前にオンラインで支払える仕組みを指します。クレジットカードやキャッシュレス決済に対応することで、利用者は予約と同時に支払いを完了できます。
この仕組みをシステムと連携させれば、QRコードなどを用いたスムーズな入館が可能になります。受付での対面手続きや現金のやり取りが不要になるため、利用者の利便性向上だけでなく、運営側の業務負担軽減にもつながります。
特にジムやシェアオフィスなど、無人や少人数で運営する施設では、事前決済の有無が運用効率に大きく影響します。利用者情報と支払い状況を事前に把握できるため、未払い利用の防止やトラブル削減にも効果的です。選定時は、決済機能との連携や一体型サービスであるかも含めて比較検討することが重要です。
CLOUDPASS
CLOUDPASSは、QRコードやICカードを用いた入退室管理に加え、事前決済や会員管理を一つのシステムで完結できるサービスです。予約から決済、当日の入館までをシームレスに連携できるため、フロントでの対面業務を削減し、受付の無人化や省人化を強力に推進します。
24時間営業のフィットネスジムやレンタルスペース、各種教室など、多様な施設運営に適した機能を備えています。料金体系も、回数券の販売や時間課金、サブスクリプション形式など、ビジネスモデルに合わせて柔軟に設定可能です。
さらに、API連携を活用することで既存の社内システムや外部ツールとの統合も行えます。施設ごとの独自の運用ルールやこだわりを反映させた、柔軟なシステム構築ができる点も大きな強みです。
CTA
Lメンバーズ
Lメンバーズは、LINEを活用した会員管理やサブスクリプションサービスで、会員登録から決済、利用管理までを一元化できる点が大きな特徴です。専用アプリのインストールが不要なため、利用者は普段から使い慣れているLINE上でスムーズに登録や決済を完結できます。
QRコードを用いた入退室管理やデジタル会員証の発行に加え、回数券や月額課金の管理にも対応しており、コワーキングスペースやシェアオフィスなどの施設運営に最適です。さらに、LINEを通じてリマインド通知やキャンペーン案内を直接配信できるため、集客や販促施策としても効果を発揮します。利便性と運営効率の向上を同時に実現したい場合に適した仕組みです。
hacomono
hacomonoは、スクールやフィットネス施設などのウェルネス産業に特化したクラウド型会員管理・予約システムです。最大の特徴は、店舗運営に必要な予約、入会手続き、決済、そして入退室管理までを一つのシステムで完結できる点にあります。
会員はスマートフォンから24時間いつでも予約やキャンセル、月額費の支払いが可能です。運営側は、顧客の利用履歴や会費の納入状況をリアルタイムで一元管理できるため、フロント業務の無人化や省人化を強力に推進できます。
また、レッスンスケジュールを講師別や時間帯別に細かく設定できる柔軟性を備えており、スクール運営の複雑な管理業務を大幅に効率化します。顧客の利便性を高めつつ、店舗の生産性を向上させたい施設に適したソリューションです。
入退室管理システムを導入する際の注意点
入退室管理システムの導入を成功させるためには、製品選定だけでなく、導入プロセスにおいても注意すべき点があります。
導入目的を事前に明確化することや、緊急時の運用方法を確認しておくことは、導入後のスムーズな活用に不可欠です。
また、機器の法定耐用年数を考慮した長期的な視点での計画も求められます。
これらのポイントを見落とすと、せっかく導入したシステムが期待した効果を発揮しない可能性もあります。
導入によって解決したい課題を社内で明確に共有しておく
入退室管理システムを導入する前に、「なぜ導入するのか」という目的を社内で明確にし、関係者間で共有しておくことが極めて重要です。
目的が「部外者の侵入を防ぐセキュリティ強化」なのか、「勤怠打刻を自動化する業務効率化」なのかによって、選ぶべきシステムの機能や優先順位は大きく変わります。
目的が曖昧なまま導入を進めると、オーバースペックで高価なシステムを選んでしまったり、逆に必要な機能が足りなかったりといった失敗につながりかねません。
導入メリットを最大化するためにも、まずは課題の明確化から始めましょう。
緊急時や災害時の解錠方法を必ず確認する
システムの導入前には、停電、ネットワーク障害、火災といった緊急事態や災害発生時の運用について必ず確認しておく必要があります。
電子的な認証システムは、電源が供給されなければ作動しないのが基本です。
そのため、停電時にも作動するバッテリーバックアップ機能の有無や、万が一の際に物理的な非常キーで解錠できるかといった点は、従業員の安全確保の観点から非常に重要です。
また、火災報知器と連動して自動的にドアを解錠する機能など、人命に関わる機能が備わっているかどうかも必ずチェックしてください。
入退室管理システムに関するよくある質問
ここでは、入退室管理システムの導入を検討している担当者から寄せられることの多い質問と、その回答をまとめました。
賃貸物件への設置可否や導入までの期間など、具体的な疑問を解消するための参考にしてください。
Q. 賃貸オフィスでも工事なしで設置できますか?
はい、設置可能です。
両面テープなどでドアに直接貼り付ける後付け型のスマートロックを選べば、配線工事は不要です。
これにより、壁やドアに穴を開ける必要がなく、退去時の原状回復も容易になります。
賃貸マンションやオフィスでも、オーナーや管理会社の許可を得やすいのが特徴です。
Q. 導入までにかかる期間はどのくらいですか?
導入期間は、選ぶ製品や工事の有無によって大きく異なります。
工事が不要な後付け型のシステムであれば、製品が届けば即日、もしくは数日で利用を開始できます。
一方、配線工事が必要なシステムの場合、現地調査、見積もり、工事日程の調整などを含めて1ヶ月から2ヶ月程度かかるのが一般的です。
Q. デモやトライアルで実際の使用感を試すことは可能ですか?
はい、多くのベンダーが無料のデモンストレーションや、一定期間のトライアルを提供しています。
実際の管理画面の使いやすさや認証の速度、従業員からのフィードバックなどを確認できる貴重な機会です。
高価な買い物で失敗しないためにも、本格導入前に複数の製品を比較検討することをおすすめします。
まとめ
入退室管理システムの導入は、企業のセキュリティレベルを飛躍的に高めると同時に、勤怠管理をはじめとするバックオフィス業務の効率化に貢献します。
最適なシステムを選ぶためには、本記事で解説した「認証方法」「コスト」「外部システム連携」「設置環境」「サポート体制」という5つの選び方のポイントを比較検討することが重要です。
紹介した目的別の比較ランキングを参考に、自社の課題を解決し、長期的に活用できるシステムを選定してください。


