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フェスの運営を成功に導くためのポイントは?
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フェスの企画を成功させたいとお考えではありませんか?フェスといっても、その種類は多岐にわたります。音楽を楽しむ音楽フェス、地域文化を発信するローカルフェス、食べ物を中心にしたグルメフェスなど、テーマや目的によって異なる特徴を持ちます。
フェスには特定のターゲット層が存在し、参加者が求める体験や内容に応じた企画が必要です。企画段階から種類や目的に応じた準備を進めることで、成功につながります。
しかし、どのような準備が必要か分からない、効果的な宣伝方法について知りたいとお悩みの方もいるかもしれません。
そこで今回は、フェスの企画から運営まで、成功に導くための具体的なノウハウをまとめました。来場者の満足度を高めてフェスを成功させたい方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
目次
フェスの運営を成功させるためのポイント

フェスを成功させるには、参加者全員が楽しめる空間を作り上げることが重要です。そのためには、事前の準備から当日の運営、事後処理まで、各段階において適切な対応が求められます。
・目的を明確にする
・スケジュールを考える
・収支計画を立てる
・会場設営に注力する
・十分な数のスタッフを確保する
・広報活動を行う
・計画通り当日の運営を行う
・事後処理を行う
・さまざまなツールを活用する
目的を明確にする
フェスの運営では、最初に事業計画を立てることになります。事業計画において目的が不明確だと方向性がブレてしまい、参加者や協賛企業からの共感を得ることが難しくなるでしょう。たとえば「地域活性化を目的としたイベント」と「大規模動員を目指した商業音楽フェス」では、必要資金や広告戦略が大きく異なってきます。
具体的な目的を持つことで、フェスのコンセプトや内容、ターゲット層が決まってきます。たとえば地域の活性化を目的とするなら、地域住民が楽しめるような企画や出店を増やしたり、地域の伝統芸能を取り入れたりといったアイデアが考えられるかもしれません。目的が明確であれば、スタッフ全員が同じ方向に向かって準備を進められ、共通意識を持って取り組めるようになります。
スケジュールを考える
フェスの準備期間は最低でも半年を見積もることが推奨され、最初に全体のタイムラインを策定することが肝心です。
フェスを開催するには、適切な許可や申請を事前に取得しなければいけません。たとえば、野外会場で大人数が集まるイベントを開催する場合、警察署や地方自治体への各種届出が必要です。また、音量が周辺の住民に影響を与える場合には、騒音規制に基づいた許可を事前に取得します。
さらに、飲食ブースを設置する場合には食品衛生法に従った手続きが必要です。これらが滞ると、フェスの開催自体が中止となる危険性もあるため、スケジュールを逆算して早めに準備を進めることが大切です。初めてフェス運営に挑戦する場合には、専門のコンサルタントや会社に相談することも選択肢の1つでしょう。
また、当日のタイムテーブルも入念に計画を立てて設定することが重要です。ステージイベントの進行からケータリング、出展者の準備状況まで、あらゆる要素が計画通りに進むよう、詳細なタイムラインを策定しておきましょう。
運営スタッフ全員がスケジュールを共有し、リアルタイムで状況が把握できる状態を整えることも成功のポイントです。詳細な計画を立てることで、トラブルやスケジュールの遅延を防ぐことにつながります。
収支計画を立てる
フェス運営では、予算の設定と資金調達が大きな課題となります。初期段階で収支計画を詳細に作成し、とくに支出の項目を明確化することが大切です。
おもな支出項目には、会場費、音響機材費、広報費、人件費などが含まれます。資金調達については、スポンサーシップの獲得をはじめ、クラウドファンディングや早期割引チケット販売による資金集めが有効です。スポンサーを募る際には、フェスのコンセプトや来場者層を魅力的に伝える提案を用意しましょう。
収支計画を立てる際は、予算を超過しないように、各項目の費用を見積もり、無駄な支出を削減することが重要です。万が一の事態に備えて、予備費も確保しておくと安心でしょう。
会場設営に注力する
会場設営は、フェスの雰囲気を大きく左右する重要な要素です。ステージの配置、音響・照明設備、観客席、飲食ブースなど、参加者が快適に過ごせるように計画しましょう。
ステージは、出演者のパフォーマンスを最大限に引き出せるように、音響・照明設備を整え、観客席からはっきりと見えるように配置します。観客席は、人数に合わせて十分なスペースを確保し、通路や誘導標識を分かりやすく設置すると、来場者にとって安心できる空間になります。
会場設営の際は、安全面にも十分に配慮することが大切です。非常口の場所や避難経路を明確にし、警備員を配置することで、事故やトラブルの発生を未然に防げます。
十分な数のスタッフを確保する
フェスの運営には、多くのスタッフが必要です。ステージ運営や観客誘導、警備、飲食販売、救護など、それぞれの部門に必要な人数を確保しておきましょう。必要十分な数のスタッフを確保することで、イベントの質が向上するだけでなく、来場者の安全確保につながります。
必要なスタッフの数は、フェスの内容や規模によって異なりますが、目安は以下のとおりです。
小規模フェス:20〜30人程度
中規模フェス:50〜100人程度
大規模フェス:100人以上
来場者数が多いほどスタッフの目が届く範囲を広げる必要があり、人手もたくさん必要になります。また、ただ数を確保するだけでなく、事前に研修を行うなど、各担当の役割や注意点などについて伝えることも重要です。
広報活動を行う
どんなに素晴らしい企画を立てても、フェスの存在を知ってもらえなければ意味がありません。多くの人に情報を届けるには、WebサイトやSNSなど、オンライン上の広報活動が重要です。
昨今では、多くの人がインターネットを利用しており、強力な情報拡散力があります。フェスのコンセプトに合ったプラットフォームを選定し、ターゲット層に刺さるような魅力的な投稿や広告を展開することで、話題性を高められるでしょう。
とくにSNSは発信するだけであれば広告費がかからず、ターゲットに広くアプローチできます。出演アーティストや目玉コンテンツを前面に押し出し、早期割引チケットや限定特典の情報を発信することで、ファンの期待感を膨らませられます。
オンライン施策と並行して、地域密着型のオフライン宣伝を並行して実施することも有効な方法です。フェスの開催地周辺の住民に直接アピールすることで、地元の参加者を増やすきっかけにつながります。具体的には、駅や商業施設でのポスター掲示やチラシ配布、地元メディアでの告知などがあげられます。地域に愛されるフェスを目指すことで、継続開催の実現にもつながるでしょう。
計画通り当日の運営を行う
フェス当日の運営は、事前の準備とともにスムーズな進行が求められます。スタッフを適切に配置し、それぞれ担当範囲を明確にしておくことが重要です。具体的には、会場案内や入場整理、セキュリティ、機材トラブルの対応といった各セクションでの役割を明確にしましょう。
当日は思わぬトラブルが発生する可能性もあるため、代替案や迅速な決定を下すリーダーを配置しておくとよいでしょう。とくに音響や照明機材の不具合、出演者の遅刻やキャンセルなどは起こりやすいトラブルです。対応策を事前に用意しておくことで、円滑な運営が可能になります。
事後処理を行う
フェスにおける事故処理では、出演者報酬や人件費、会場費、機材費、広告費などのさまざまな清算業務を行います。収支を正確に把握し、次回のフェスに活かすためのデータとして活用しましょう。
予算と実績を比較し、どの費用が予算を超えたのか、どの費用が削減できたのかなどを分析することで、改善点を見つけ出せます。また、参加者やスタッフからもフィードバックを受け取り、次回のフェスに活かすための学びを得ることで、より大きな成功へのステップになります。
さまざまなツールを活用する
収支管理やスケジュール共有など、運営全般をサポートするツールの活用により、フェスの成功をスムーズに実現できるかもしれません。昨今では、イベントDXと呼ばれるフェスやイベント管理のデジタル化が進んでいます。フェス運営に活用できるツールとして、具体的に以下のようなものが活用されています。
・プロジェクト管理ツール
・コミュニケーションツール
・チケット販売管理ツール
・クラウドストレージ
・会計ソフト
ツールを効果的に活用するためにも、フェスの規模や目的に合わせて必要なものを選ぶことが大切です。最適なツールを選ぶことで、フェスの運営効率化やコスト削減、顧客満足度向上など、さまざまなメリットが得られます。
フェスの運営に必要な資金

事業計画の中には市場調査や収支計画が含まれます。必要資金について、具体的なコストを想定することが不可欠です。
・会場をおさえるのにかかる費用
・機材費
・ギャランティー
・チケット手配の費用
・人件費
必要資金を把握し、実現性の高い収支計画を立てましょう。
会場をおさえるのにかかる費用
フェスの開催において、会場選定は優先度が高いステップです。会場費用は規模や立地によって大きく異なり、小規模な場合で10万円前後、音楽フェスの場合は小規模なライブハウスなら10万〜20万円程度が目安です。なお、大規模になると数百万〜数千万円に達する場合もあります。
費用を最適化するためには、イベントの趣旨や想定する来場者数に合った会場を選ぶことが大切です。会場を選ぶ際は、開催規模に合ったスペースだけでなく、ターゲット層がアクセスしやすい立地条件を満たすことも考慮しましょう。公共交通機関からの利便性や駐車場の有無などは、来場者の満足度に直結します。
なお、予約は多くの場合、数ヶ月前から行う必要があり、時期によって費用も変動します。スケジュールの確認は早めに行うのがポイントです。
機材費
フェスにおいて、音響機材や照明などの設備も不可欠な要素です。これらの設備の品質は来場者の体験に直結するため、予算配分を行うことが重要です。
小規模なステージ用の音響や照明なら約30万円前後でレンタル可能ですが、規模が大きくなるほど費用も上昇します。プロ仕様のライブ機材を用意する場合は、100万円以上かかることも少なくありません。また、映像演出を加える場合はさらに費用が増大します。全体の内訳を明確化し、優先度を決めて選択することが大切です。
ギャランティー
アーティストとの交渉では、ギャランティーの設定が重要です。若手アーティストの場合は、比較的安価で出演を依頼できますが、有名アーティストになると何百万円もの費用がかかることもあります。
出演者のギャランティーは、フェス全体での人件費や機材費など、ほかの出費も考慮し、予算内で調整を行う必要があります。また、出演アーティストには早い段階でスケジュールや詳細を共有し、双方にとってスムーズな準備が進むよう配慮しましょう。
チケット手配の費用
チケット販売戦略を立てる際には、費用だけでなく、集客力や利便性も考慮することが重要です。
フェスのチケット手配にかかる費用は、チケットの種類、販売方法、委託業者によって大きく変動します。主な費用項目として、以下があげられます。
チケット手配の費用項目 | |
システム利用料 | オンラインチケット販売システムを利用する利用料 |
発券手数料 | 紙チケットを発行する場合の手数料 |
委託販売手数料 | チケット販売を委託する場合の手数料 |
決済手数料 | チケット販売会社やプレイガイドが、チケット代金の決済処理を行うために徴収する手数料 ※クレジットカード決済、コンビニ決済、銀行振込など、支払い方法によって金額が異なる |
広告宣伝費 | チケット販売を促進するための広告宣伝費 |
その他 | チケットデザイン費や印刷費、郵送費など |
なお、電子チケット販売は、印刷費や郵送費がかからないため、比較的費用を抑えられる方法です。QRコードやバーコードなどによる認証で入場手続きの手間がかからず、不正入場や転売が防げるため、活用される機会が増えています。
チケット手配にかかる費用を抑えるためには、効果的なチケット販売戦略を立て、適切な販売方法や委託業者を選ぶことがポイントです。チケット手配にかかる費用を詳細に把握したうえで、計画を立てましょう。
人件費
人件費を考慮する際、必要な人員とその役割を把握しなければなりません。たとえば、大規模なフェスであれば、ステージ設営や音響・照明、警備、飲食販売、チケット販売、会場案内などのさまざまな役割を担うスタッフが必要です。
それぞれの役割に必要な人数を概算し、各スタッフに支払うべき人件費を検討します。たとえば、設営スタッフの報酬は1人あたり1万〜2万円、警備員の場合は1日あたり5,000〜2万5,000円のような形で概算が可能です。
ボランティアスタッフを採用することで、予算を抑える方法もあります。その際はスタッフのモチベーションを維持し、責任感を持って業務に取り組んでもらえるよう、丁寧な教育やサポート体制を整えることがポイントです。
フェスの運営を楽に行う方法

フェス運営は、企画から集客、当日の運営まで多岐にわたる業務があり、多くの時間と労力を要します。しかし、適切なツールやサービスを利用することで、運営を大幅に効率化し、よりスムーズなフェス開催を実現できます。オンラインツールや専用のスケジュール管理アプリを活用すれば、業務進捗の可視化が容易になり、トラブルを回避しやすくなるでしょう。
フェス運営を実現したい方におすすめのツールが「CLOUD PASS」です。多様なイベントやフェスに必要な機能が揃ったチケット販売システムで、チケット販売、来場者管理、キャッシュレス決済、メール発信など、フェス運営に必要な機能を一元化できます。チケット販売の煩雑な業務を円滑に進めたい方は、ぜひ一度お試しください。
まとめ
フェス運営には、会場の選定や集客方法、収支、チケットの販売方法など、さまざまな課題があります。多くの要素が絡むため、フェスの運営を成功に導くには、計画的なスケジュールを立てて臨むことが重要です。 必要に応じてツールを活用することで、効率的なフェスの運営が実現します。参加者の満足度を高めることはもちろん、次回以降の開催につなげるためにも、ぜひこの記事で紹介したポイントを参考にしてください。