早慶バスケットボール定期戦実行委員会

【インタビュー】「早慶定期戦に学ぶ学校行事の運営DX|学生を手売り・現金回収の負担から解放し、安全管理と効率化を「CLOUD PASS」で実現した軌跡

第84回早慶バスケットボール定期戦

【種別】
スポーツ観戦・学校行事
【来場者数】
1,741人
【導入時期】
2026年5月~6月
【導入機器】
オンライン販売・スマホ受付・スタンプ受付・グループ受付
  • 抽選機能
  • 配席・座席管理
  • 申込フォーム(個人情報取得)
  • 先着

伝統ある早稲田大学と慶應義塾大学のプライドが激突し、代々木第二体育館を満員に染め上げる「早慶バスケットボール定期戦」。

関係者向けの枠だけでなく、有料の一般向けチケット販売も広く行っており、毎年完売を記録する学生スポーツ界最高峰の興行です。しかしその一方で、従来の「Googleフォームによる申込管理」や「当日現金支払い」「学生の手売り」といった超アナログな運営手法は、限界を迎えていました。

特に、消防法に基づく厳格な人数制限(定員超過の防止)の徹底と、一般販売・保護者無料枠・OB枠・学生手売り・指定席抽選など、多岐にわたる複雑な販売ルートの制御は、現場を担う学生マネージャーたちにとって大きな心理的・物理的負担となっていました。

今回は、大会運営の中核を担う実行委員会の担当者様(現役学生)にインタビューを実施。学生主体の組織がいかにしてOB・OGへ提案を行い、先生や学校側へ導入の稟議を通したのか。多くの学校行事や学生スポーツが共通して抱える「安全管理と運営の効率化」という課題にどう向き合い、どのように乗り越えたのか、そのリアルな舞台裏をお伺いしました。

1. 導入前の現場の状況と選定までの軌跡

伝統ある一戦ゆえの莫大なプレッシャーの中、実行委員会が直面していたのは、満員のスタジアムが求める「厳格な人数制限」と、アナログ運用による重い管理コストでした。

ーー 以前はGoogleフォームでの受付や当日の現金決済、手売りなど、すべてアナログで対応されていたそうですが、当日の現場や直前期におけるスタッフの具体的な負担や、最も課題に感じていたポイントを教えてください。

毎年チケットが完売になるほど注目度の高い大会であり、特に大会直前は駆け込みでの購入希望が集中します。そのため、消防法で定められた収容人数を超えないよう、リアルタイムでチケット販売枚数を正確に把握・管理することが、スタッフにとって最も神経を使う点でした。

販売を早く打ち切りすぎれば収益最大化の機会を逃してしまう一方、規定枚数を超過することは絶対に避けなければならず、そのバランスを取ることを特に意識していました。実際、CLOUD PASS導入の前年には、実行委員会が定めた規定枚数を販売実績が上回ってしまったことがあり、これが重要な安全管理の課題として強く認識するきっかけとなりました。

加えて、当日は多くのお客様に対応しながら現金でのやり取りを行う必要があり、当日の金銭管理コストに加えて大会後の集計作業にも大きな負担が生じていた点も、改善すべき大きな運営課題として認識していました。

ーー 今回、CLOUD PASSの導入にあたり、当時のリアルな流れを教えてください。学生の皆さん側から「このシステムを入れたい」と学校側に稟議を上げて説得したのでしょうか?それとも、過去の苦労を見ていたOB・OGや顧問の先生方からの提案だったのでしょうか?

CLOUD PASS導入の前年に、実行委員会が定めた規定枚数を販売実績が上回ってしまったという反省点に加え、今後も大会が継続的に成長していくためにはソフト面の利便性を高め、大会自体の価値を引き上げていく必要があるという思いが重なり、導入を検討するに至りました。なお、導入の提案は学生側からOB・OGに対して行いました。

ーー OB・OGの皆様に「予算を出してシステムを導入する価値がある」と納得してもらうために、どのようなメリットを一番にアピールしたのでしょうか?

導入検討にあたっては、複数のオンラインチケットサービスを比較しました。その際、以下の5点を必須要件としてアピールしました。

1. 人気席の販売をコントロールする「抽選機能」

2. 今後の運営に役立てる「属性別のデータ取得」

3. 無料/有料枠が混在する「複数チケット種別への対応」

4. 入場前のやり取りを円滑にする「チケットの譲渡機能:チケット分配」

5. 来場者のハードルを下げる「専用アプリを必須としないこと」

これらの要件を満たすサービスを提供する企業を洗い出したうえで、各社と予算感や詳細機能についてオンラインで詰めていき、最終的にすべての課題を解決できるCLOUD PASSの導入を決定しました。

2. CLOUD PASS に決めた理由と選定について

複雑な関係者枠や座席制限をクリアする高い機能性と同時に、タイトな進行を支える「確固たる安心感と迅速なサポート」が、継続利用を後押ししました。

ーー 「保護者様の無料/有料枠コントロール」や「人気席の自動抽選」など非常に複雑な制御が必要とされる中、最終的にCLOUD PASSに決定された最大の決め手は何でしたか?

昨年も利用させていただいた実績があり、その安心感が大きな決め手となりました。

CLOUD PASS様とはメールでのやり取りもスムーズで、迅速にご返信をいただけるため、困ったことがあった際にもすぐにご相談できる点が心強く感じられました。

3. 実際の運用の手応えとデータ活用

デジタル化がもたらしたのは「当日の大混雑の解消」だけではありません。現金対応から解放された人的リソースの再配置、そして得られるデータの質と量の劇的な進化が、運営体制をより強固にしました。

ーー システム設定はすべてCLOUD PASS側で行わせていただきましたが、当日、現役学生のスタッフの皆さんが現地で操作された際、使いやすさや運用のしやすさはいかがでしたか?

自分のスマホでもQRコードを読み込むとすぐに画面が開いて瞬時にチケットをもぎれる(読み取れる)ため、初めて操作する学生スタッフでも使いやすいと感じました。また、イレギュラー対応もパソコンの管理画面から手作業で受付処理ができるため、問題なく行うことができました。

ーー 大会当日は来場者への配布物の受け渡しといった業務も重なっていましたが、大行列や混雑が一切発生せず、非常にスマートに入場が進んでいました。アナログ運用の頃と比べて、現場スタッフの配置や、運営メンバーの心理的なゆとり・安心感にはどのような変化がありましたか?

配置人数自体に大きな差はありませんでしたが、CLOUD PASSの導入によって当日の現金対応が完全になくなった効果は非常に大きかったです。

これまで受付のチケット販売(お釣り等の現金管理)に張り付いていた委員会の中心メンバーを、他の重要な業務に回せるようになりました。 その結果、少人数の運営チームでも大会全体をスムーズに回せるようになり、運営の効率とパフォーマンスの両方が向上したと感じています。加えて、状況に応じて別の業務に柔軟に対応できるメンバーを確保できたことで、運営全体に余裕と安心感が生まれたことも大きな変化でした。

ーー 従来の「紙チケット発行・印刷コストや手売りの手間」などと比較した際、システム化による「全体の費用感」についてどのように感じられていますか?また、チケット周りの作業効率や時間削減の肌感についても教えてください。

コスト面だけを見れば紙チケットの方が安く済むケースもありますが、それ以外のあらゆる面において、CLOUD PASSを導入したメリットの方が圧倒的に大きいと感じています。

チケット関連業務にかける作業時間自体は、紙運用の頃と大きくは変わりません。しかし、同じ時間をかけて得られる「情報の量と質」には飛躍的な差があります。以前は誰が何枚販売したかを集計する程度の情報しか得られませんでしたが、CLOUD PASSの来場管理・データ集計機能を導入してからは、それに加えて購入者の属性や日ごとのリアルタイムな販売動向まで詳細に把握できるようになりました。

同じ作業時間で得られる情報量が格段に増えたことで、運営全体の効率と質は大きく向上したと実感しています。コスト面の差を完全に補って余りあるほどの価値を、CLOUD PASSのチケット販売・入場管理システムは提供してくれたと感じています。

ーー 申込時のアンケートとして、年代、応援チーム、知ったきっかけ、観戦理由など詳細なデータを可視化されました。これらの情報は、今後の大会運営や集客マーケティングにどう活かされますか?

データを把握することで、例えば年齢層に合わせた企画(観客の巻き込み方や演出など)を検討しやすくなったり、どのようなグッズにニーズがあるかを考えやすくなったりします。

また、応援チームの傾向を把握することで、一般のお客様が多ければ早稲田グッズの販売枠をどうするかといった判断指標にもなります。さらに、大会の認知度を高めるアプローチを考えるきっかけにもなっており、大学生の来場者が少なければ大学内にポスターを増やす、SNSでの広報に力を入れるといった、明確な根拠に基づいた対応につなげています。

4. 今後の展望とメッセージ

アナログ運用の壁をクリアした実行委員会は、蓄積されたデータとシステムを活用し、さらに一歩進んだ顧客体験の創造と、今後の継続的な大会のアップデートを見据えています。

ーー 代々木第二体育館の厳しい定員制限を安全にクリアした今、次回の定期戦に向けてさらに挑戦していきたい運用の形や、アップデートしていきたいことがあれば教えてください。

今後は、アンケート機能を活用して大会運営上の課題を洗い出し、改善につなげていくことに重点的に取り組んでいきたいと考えています。また長期的には、チケット読み取り時にその場で属性や特定の人物を把握できる機能を活用し、関係者への案内をより迅速に行えるような効率的な導線設計にも力を入れていきたいです。

加えて、現状は十分に活用できていないメール配信機能についても、企画内容と連携させることで、大会をより楽しんでいただけるようなアナウンスにつなげていきたいと考えています。今後のアップデートに期待する機能としては、手数料差引後のチケット売上額を販売履歴から即座に把握できることに加え、早慶別でのスクリーニング機能が備わることを期待しています。

ーー 最後に、大学スポーツや伝統ある興行などで、「関係者枠が複雑で、当日現金対応や紙の手売りから抜け出せない」と悩んでいる主催者の方へ、一歩を踏み出すためのメッセージをお願いします。

チケット販売は、大会運営の中でも特に多くの時間と労力を要する業務です。ただ、そこにばかり時間を取られてしまうと、本来向き合うべき大会内容を磨き込む時間が限られてしまう側面もあるように思います。大会は一回きりのもので、これからも続いていくものだからこそ、コンテンツ自体の価値を大切にしたいと感じています。

チケット販売業務をデジタル化し効率化できれば、その分の時間とエネルギーを新しい挑戦に振り向けることができますし、属性別の観客データを取得できるようになることで、勘や経験だけに頼らない、数字に基づいた運営判断もできるようになります。

実際、伝統ある早慶バスケットボール定期戦においても、CLOUD PASSの導入は大会の継続的な成長を後押ししてくれる確かな一手だったと感じています。関係者枠の複雑さや当日の現金対応、手売り運用に悩んでいらっしゃる主催者の方は、導入を検討してみることをおすすめします。

運用モデルの定義

本事例の運用モデル:
【イベント向け】スマホ受付モデル

適合の理由:
消防法に基づく厳格な上限枚数制御と複雑な関係者枠のコントロールに対し、専用アプリ不要のクラウドもぎり機能と自動抽選システムを連携させ、紙の手売りや当日現金回収を完全に廃止し入場オペレーションをスマート化。

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