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セキュリティゲートの価格相場&メリット・デメリットについて

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電子チケットシステムを導入したいと考えている方に向けて、セキュリティゲート導入の価格について解説していきます。

入退場システムは無人でも稼働できて、セキュリティレベル向上のために役立ちます。しかし「セキュリティゲートを導入する価格は?」と気になっている方も多いでしょう。やはり設備を導入するにはコストが必要であり、かかる費用も安くはありません。

そこで今回の記事では、セキュリティゲートを導入する際の価格や、メリット・デメリットを解説します。参考にしていただければ、現実的にゲートを導入できるか、導入すべきかの判断に役立つはずです。

セキュリティゲートとは?

「セキュリティゲート」とは、オフィスや倉庫の入退室口に設置されるゲートのことです。IDカードやその他の認証方法と併せて利用することにより、認証された人物しか入退室できなくなります。そこでセキュリティレベルの高い場所に設置されるケースが多く見られますが、入場制限が必要な場所に設置されることも少なくありません。来館者数の推移データを取得する目的で設置されることもあります。

1人1人を自動的に認証するため、認証を受けていない人が、認証を受けた人と共に入退室できない仕組みです。認証方法はセキュリティゲートによってさまざまですが、指紋や静脈、顔による認証、ICカード、QRコードなどがあります。セキュリティゲートとは以上のような強固なセキュリティ性により、入室・退室を管理するシステムのことです。

セキュリティゲートの種類

セキュリティゲートには次の4つの種類があります。

種類①:フラッパーゲート

板状のゲートがあり、認証により開閉するタイプが「フラッパーゲート」です。コンパクトな形状の製品が多く、狭い場所に設置しやすいことが特徴とも言えます。

認証が終わるとフラップと呼ばれる板状の扉が自動的に開いて、入退室できる仕組みです。認証が迅速であり、大勢の人が使用する場所に適するでしょう。フラップによって、物理的に入退室を制限するタイプのセキュリティゲートです。

種類②:回転式・クロス式アームゲート

「回転式・クロス式アームゲート」は複数のアームを回転させるようにして入退室するゲートのことです。風車のような形と想像していただければわかりやすいでしょう。大学や専門学校などに多く設置されています。

フラッパーゲートに対して無理に入退室しようとする物理的力に優れていることが特徴です。しかし認証に時間がかかるため、大勢の人が利用する場においては適していません。

種類③:ロータリーゲート・フルターンゲート

「ロータリーゲート・フルターンゲート」は大型のセキュリティゲートで、人の身長以上であることがほとんどです。金属製のバーが連なっている形状となっていて、ホテルや施設において導入されているのをよく見かけます。

入退室の仕組みは回転式・クロス式アームゲートとほぼ同様で、金属製のバーが回転して入退室を可能とします。サイズが大きいため設置場所が限られますが、セキュリティレベルと堅牢さが高いことが特徴です。

種類④:二輪用・車両用セキュリティゲート

駐車場に設置されるのが「二輪用・車輪用セキュリティゲート」です。車両の入出場を制限するためのもので、長いバーやチェーンなどが敷かれているのが多く見られます。コインパーキングや有料駐車場に見られるタイプのセキュリティゲートを想像してください。

セキュリティゲートの価格相場

セキュリティゲートの価格相場は、種類によって大きく異なるため一概には言えません。大まかな目安をご紹介します。

【相場目安】
・レンタル:月額1~20万円
・簡易的なゲート:数十万円
・簡易的なフラッパーゲート:100~200万円前後
・セキュリティレベルの高いゲート:200万円以上

レンタルやサブスクシステムで利用する場合は、月額1万円から20万円ほどで利用できるでしょう。購入して設置する場合は、1台数十万円からとなります。生体認証などが搭載されているタイプのゲートであれば、200万円以上すると考えてください。

セキュリティゲートの価格は種類により異なるため、予算に合わせて種類を選びたいものです。レンタルやサブスクリプションタイプは初期費用は抑えられますが、長期的に使い続けるとコストの合計が高くなります。トータルコストを抑えるなら、購入しての導入がおすすめです。。

セキュリティゲートが普及してきた背景

セキュリティゲートは近年になり、急速に普及してきました。セキュリティゲートが導入されている施設を見かける機会も多くなったのではないでしょうか?セキュリティゲートの普及が進んだのにはある背景があります。

背景①:セキュリティ意識の向上

ひとつめの理由としてあげられるのは、セキュリティ意識の向上です。個人情報保護法によって、顧客や消費者、社員の情報は厳格に守られなければならないようになりました。そのため企業においては、セキュリティレベルの高い設備を設置することが求められるようになりました。

特に重要な情報が保存されている場所であれば、入退室においても認証が必要となります。そこで導入されるようになったのがセキュリティゲートです。不正侵入による情報漏洩を防ぐには、セキュリティゲートが大きな役割を果たします。

背景②:勤怠管理の効率化

勤怠管理を効率化できることも、セキュリティゲートが普及した理由のひとつです。2019年には働き方改革関連法が施行され、時間外労働の上限規制が行われるようになりました[1]。時間外労働の規制のために必要となったのがセキュリティゲートです。

時間外労働の状況を把握するためにセキュリティゲートは大きな役割を果たします。それだけでなく、従業員による不正打刻も監視できるため、勤怠管理の効率化に貢献する存在です。

背景③:災害や感染症への対策

セキュリティゲートが広まった背景には、災害や感染症への対策に役立つこともありました。セキュリティゲートは入退室を記録できます。そして記録は安否確認にもつながるため、もしもの災害時に従業員の安否を確認するために貢献してくれる設備です。

たとえば大きな地震が起きたとして、入退室の記録を確認できれば、従業員が無事に退出できたかを確認できるでしょう。そして感染症対策ではセキュリティゲートによる検温によって、全従業員の安全を守る手助けとなるでしょう。

近年における大災害や感染症拡大の発生を踏まえたうえで、セキュリティゲートを導入した企業は少なくありません。

セキュリティゲートを導入するメリット

セキュリティゲートを導入している企業が増えていると解説しました。しかし実際にどのようなメリットがあるのかと思われる方もいるでしょう。そこでここからは、セキュリティゲートを導入する3つのメリットについて解説します。

メリット①不法侵入を防げる

まずは不法侵入を防げるメリットがあります。ゲートを導入すれば入退室をしようとする1人1人に対して認証を行うため、認証できない人物は入室・退室ができません。認証を受けられる人物を一緒に入室する方法も防げるため、重要な情報が外部に漏れることを防げるでしょう。

メリット②利用者にとってわかりやすい

利用者にとってわかりやすく、使いやすいこともメリットのひとつです。セキュリティゲートは前述のとおり、今やさまざまな場所で導入されています。そのため使い方を知っている方が多く、利用する方の大半が操作の仕方を知っているでしょう。

広まっているということは、多くの人が利用した経験があることと同義です。操作方法に戸惑わせないため、導入後でもスムーズに運用できる可能性が高いと考えられます。

メリット③人件費の削減につながる

人件費の削減につながることもメリットとしてあげられます。セキュリティゲートなしにセキュリティレベルを高めるには、警備員を配置する必要があるかもしれません。しかし警備員を配置するには人件費がかかります。

セキュリティゲートを設置するには初期費用がかかることは確かです。しかし設置してしまえば警備員を配置する必要はありません。機械だけでセキュリティレベルを向上させられるため、人件費は不要となります。長期的な視点から見れば、セキュリティゲートの初期費用も相殺できるのではないでしょうか。

セキュリティゲートのデメリット

セキュリティゲートの設置にはさまざまなメリットがありましたが、反面、デメリットがないわけではありません。セキュリティゲートを設置することの3つのデメリットについてもご紹介します。

デメリット①導入コストが高い

まずは導入時のコストが高いことです。セキュリティゲートの価格の項目でも解説しましたが、数十万から200万円以上となることもあります。複数台を設置しようとすれば、1,000万円以上となることもあるでしょう。

デメリット②単体ではセキュリティが不十分である

セキュリティゲート単体だけでは、セキュリティレベルが不十分であることもデメリットと言えるでしょう。防犯カメラやICカード認証も導入し、複合的にセキュリティを向上させていくための対策が必要となります。

デメリット③停電時は稼働できない

致命的なデメリットとも言えるのが、停電が起きた際に稼働できないことです。セキュリティゲートは電気によって稼働しています。もし給電が妨げられてしまうと、ゲートは動きません。停電が起きた際に閉じ込められてしまう可能性があるため、対策を練っておく必要があります。

クラウドパスのセキュリティゲートの導入事例

実際にセキュリティゲートを導入すると、どのような効果が実感できるのでしょうか。クラウドパスの導入事例を一部ご紹介しますので、セキュリティゲートを検討している方はぜひ参考にしてください。

神戸ポートタワー

神戸ポートタワーには有料エリアと無料エリアがあります。しかしエリアごとの入場を整理するためには人員が必要です。そこで人員を削減しながらエリアの差別化をはかるためにセキュリティゲートを導入したところ、時間ごとの入場管理が可能となりました。また展望デッキや飲食席での導入においては、利用者の数をリアルタイムに把握するために活用されています。

セキュリティゲートが導入されている場所

それでは最後に、セキュリティゲートが多く導入されている場所について見ていきましょう。

①オフィス

規模の大きなオフィスには、多くの場合、セキュリティゲートが設置されています。フラッパーゲートの迅速な認証によって、多くの人の入退室に対応しているケースがほとんどです。

②医療現場

医療現場においては、感染対策のために設置されているのをよく見かけます。感染症に罹患している患者と、感染していない患者をわける目的で設置されていることが多いでしょう。

③コンビニやスーパー

コンビニやスーパーにおいては、万引き対策として導入されていることがあります。導入数は多くありませんが、入店履歴を残せ、精算が終わっていない商品を検知できる機能も搭載。万引き防止に大きく役立つでしょう。

④公共施設

学校などの公共施設においては、顔認証システムとともにセキュリティゲートが設置されているケースが多く見られます。防犯カメラとの連携によって、どのような人物が訪れたかを検知します。

セキュリティゲートは価格以上の働きをする

いかがでしたでしょうか?この記事を読んでいただくことで、セキュリティゲートの価格と機能性についてご理解いただけたと思います。セキュリティゲートは導入時にコストがかかるもの。しかしコスト以上の働きをするシステムです。

チケット販売システムであるCLOUD PASSは、チケット販売だけでなく入場まで管理できます。入場・来場の際にはQRコードをゲートにかざすシステム。QRコードは当日発券も可能であり、多くの人が訪れる場所にセキュリティゲートを設置したいと思われている方のお役に立てるはずです。

[1]

参照:愛知労働局:「働き方改革関連法」の概要

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