共連れ侵入

クラパス活用術

共連れ侵入は違法?防止するためにできることとは

更新日:

投稿日:

オートロック付きマンションでよく見かける「共連れ(ともづれ)」行為。居住者がドアを開けたタイミングで、第三者が一緒に侵入する行為は、場合によっては違法と見なされます。

本記事では、共連れの定義や違法性の有無、不正侵入を防ぐ対策を解説します。

共連れ侵入とは

共連れ侵入とは、オートロックなどのセキュリティゲートを許可なく通過するために、他人が開けたタイミングで一緒に入室する行為です。許可された人が第三者を意図的に入れるケースと、無関係の部外者が勝手に入り込むケースの2種類があります。

後者はセキュリティ上のリスクが高く、情報漏えいや犯罪につながるおそれがあり、企業やマンションでは厳重な対策が必要です。

以下では、共連れ侵入の違法性について解説します。

共連れ侵入は違法?

共連れ行為は、すべて違法になるわけではありません。具体的に違法性がある場合とない場合に分けて、それぞれのケースを見ていきましょう。

違法性があるケース

共連れが違法となるのは、正当な理由がなく、建物の管理者の意思に反して無断で侵入するケースです。たとえば、マンションと関係のない部外者がオートロックのタイミングを狙って侵入した場合、住居侵入罪や建造物侵入罪に問われる可能性があります。

退去済みの元住人が無断で出入りしたり、立ち退きを命じられた勧誘業者がそのまま居残る場合なども、明確な違法行為となりうるでしょう。これらの行為は防犯カメラ映像などをもとに、あとから立件されるケースもあります。

違法性のないケース

共連れが、ただちに違法とはならない状況もあります。たとえば、マンション住人が鍵を忘れて困っているとき、別の住人が開けたドアを一緒に通過した場合、事件性は低いため違法と判断されにくいでしょう。

荷物を届けに来た配達業者が、住人の好意で一緒に建物内に入った場合も、住居権者の意志に反していないと解釈され、違法性はないとされることが一般的です。ただし、こうしたケースでも、装った人物による犯罪のリスクは否定できないため、注意しましょう。

共連れ侵入を防止するためにできること

共連れによる不正侵入は、住民や従業員の少しの油断でも発生してしまいます。完全に防ぐのは難しいものの、対策を行えばリスクを大きく減らせます。

代表的な4つの防止策は、下記のとおりです。

【代表的な4つの防止策】

・セキュリティゲートを設置する

・入退室管理システムを導入する

・扉を二重にする

・監視カメラを設置する

詳しく見ていきましょう。

セキュリティゲートを設置する

セキュリティゲートは、認証を通過した者のみを通行させる設備で、共連れ侵入の抑止に高い効果を発揮します。フラッパー式やアーム式などがあり、通行者を1人ずつ制御することで、第三者の便乗入場を物理的に防ぎます。

有人警備の代替手段にもなり、長期的にはコスト削減にもつながるのが魅力です。ただし、設置にはまとまった初期費用がかかり、ICカードの貸し借りや停電時の対応などの課題もあります。

補助的に、カメラや生体認証と併用するのが効果的です。

入退室管理システムを導入する

入退室管理システムを使えば、誰がいつどこに入室・退室したかを記録し、認証がなければ出入りできないよう制御できます。

コストは比較的低く、オフィスや集合住宅などでも導入しやすいのが魅力です。一方、正規の入居者と一緒に出入りするケースは防ぎにくい側面もあります。あくまで補助的対策と考えるのが現実的です。

扉を二重にする

二重扉(サムターン方式)は、1枚目のドアを通過してもすぐに建物内へ入れず、次のドアでも認証が必要となる構造です。一定のスペースが必要なものの、1人ずつしか入れない構造を設けることで、意図しない第三者の侵入を物理的にブロックできます。

とくに重要施設や企業オフィスでは導入が進んでいます。住宅用途では、スペースやコストの関係で導入が難しい場合もあるため、注意が必要です。

監視カメラを設置する

監視カメラは、共連れの証拠を残すと同時に、行為自体を抑止する手段です。最近では、AI顔認証やアラート機能を備えた高性能なモデルもあり、不審者の映像記録・早期発見・警告など多角的な防犯が可能です。

録画映像は、万が一のトラブル時に重要な証拠となります。ただし、プライバシーへの配慮や、録画データの適正な管理が求められる点には注意が必要です。

共連れ侵入の防止策はどれがおすすめ?

共連れを防ぐには、通行を1人ずつに制限する物理的ゲートと、入退室を記録・制御するシステムの組み合わせが効果的です。フラッパーゲートやターンスタイルゲートは、不正な便乗入場を物理的にブロックできる構造となっています。近年では、オフィスビルやマンションでの導入が進んでいます。

中でも注目したいのが、多機能な入退場システムを一括導入できる「クラウドパス」です。ゲート製品だけでなく、設置後の運用設計や管理クラウド連携もワンストップで提供しています。コストと手間を抑えつつ、高水準の防犯を実現できます。

製品を選ぶ際は、施設規模・通行人数・利用シーンに応じた最適な組み合わせを選びましょう。

共連れ侵入に効果的な入退室管理システムの解錠方法

入退室管理システムにはさまざまな認証方法があり、それぞれセキュリティレベルや利便性が異なります。ここでは、共連れ侵入に効果的な入退室管理システムの解錠方法を紹介します。

【効果的な入退室管理システムの解錠方法】

・生体認証

・暗証番号

・スマートフォン認証

・ICカード

それぞれ見ていきましょう。

生体認証

生体認証は、指紋・顔・静脈など、身体的な特徴を用いた本人認証方式です。他人との共有や貸し借りができないため、共連れ対策としても効果的です。物理的な鍵やカードが不要な点も利便性が高く、オフィスや集合住宅に適しています。

ただし、初期導入コストがやや高く、認証エラーが発生する可能性があるため、信頼できるメーカー選定が重要となります。

暗証番号

暗証番号による解錠は、専用の数字キーにコードを入力するシンプルな方式です。低コストで導入でき、鍵やカードが不要という点が魅力です。ただし、共連れ対策には向いていません。

番号が他人に知られてしまうと誰でも入室できてしまうため、定期的な番号変更や管理が不可欠です。また、入力中に背後から侵入されるリスクもあるため、単独利用よりもほかの認証方式と併用するのが望ましいでしょう。

スマートフォン認証

スマートフォンを使った認証は、アプリやBluetoothによる認証でドアを解錠する方式です。非接触かつ高い操作性を備えており、スマートロックとも連携できます。そのため、個人宅やオフィスで広く活用されています。

離れた場所から施錠・解錠ができるものもあり、利便性は高いのが魅力です。ただし、スマートフォンの紛失や充電切れがあると使用できないため、バックアップ手段の確保が必要です。また、共連れを完全に防ぐには、開錠後のドア通過に制限を設けるハードウェアの併用が重要となります。

ICカード

ICカード認証は、社員証や交通系ICなどをリーダーにかざして解錠する方式です。低コストで導入しやすく、衛生的かつスムーズに入室できる点がメリットです。

カード情報をシステムと連携すれば、入退室ログの取得や勤怠管理にも活用できます。ただし、ICカードは他人に貸与できてしまうため、共連れやなりすまし対策としてはやや弱い側面があります。

共連れ侵入の防止にはクラウドパスがおすすめ

入退室管理のセキュリティ強化を図るなら、「クラウドパス」のゲートシステムが最適です。クラウドパスの入退場ゲートは、ドア解錠装置を除き、共連れ防止機能を標準装備しています。

用途に応じて、フラッパー型・回転式・フラップレスなど豊富なモデルから選べるため、施設規模や運用目的に合わせた柔軟な導入が可能です。クラウドと連携したリアルタイムの入退場監視やログ取得機能により、管理効率と安全性を両立します。

防犯性を高めながら、使いやすさも追求したシステムとして、多くの企業・公共施設に選ばれています。

まとめ

共連れ侵入は、オートロックや暗証番号だけでは防ぎきれないセキュリティリスクです。根本的な対策としては、「1人ずつ確実に入室させる物理的なゲート設置」がおすすめです。

クラウドパス」の入退場ゲートは、共連れ防止機能を備えたモデルを豊富に取り揃えています。施設の特性や、設置スペースに応じて最適な製品を選べます。高いセキュリティ性と運用のしやすさを両立したクラウドパスの導入で、安全性の高い入退室環境を構築しましょう。

>>クラウドパスへの相談はこちら

クラパス活用術一覧