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イベントマーケティングの成功事例5選!具体的な効果や運用のポイントも
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イベントマーケティングは、自社の認知度拡大や見込み顧客の獲得など、さまざまな効果が期待できます。ただし、一定のコストもかかるため、成功させるためのポイントを把握しておくことが大切です。
本記事ではイベントマーケティングの成功事例を5つ紹介し、具体的な効果や運用のポイントを解説します。
目次
イベントマーケティングとは
イベントマーケティングとは、自社の製品やサービスを直接顧客にアピールするマーケティング手法です。セミナーや展示会、体験型イベント、ミートアップ、交流会などさまざまな方法が挙げられます。
従来の広告やPRとは異なり、顧客と直接コミュニケーションを取ることで、見込み顧客の獲得や認知度の向上、既存顧客との関係強化といった効果が期待できます。
イベントマーケティングの事例
イベントマーケティングと聞いても、「どのようなものなのか具体的にわからない」という方もいるでしょう。
そこで、まずは具体的な事例を5つ紹介します。
【ユニクロ】UTGP(UNIQLO T-shirt Grand Prix)
ユニクロのUTGP(UNIQLO T-shirt Grand Prix)は、Tシャツをキャンバスに見立て、自由な発想でデザインを競う国際的なコンペティションです。年齢、性別、国籍、プロ・アマチュアを問わず、誰でも参加できます。入賞作品は、ユニクロのTシャツ「UTコレクション」として世界中で販売されます。
毎年異なるテーマが設定され、過去には「MARVEL」や「ポケモン」などの人気コンテンツとのコラボレーションも実現しています。UTGPは、単なるデザインコンテストの枠を超え、グローバルな認知度向上や顧客参加型マーケティングの促進、多文化間交流など、多岐にわたる効果を生み出すイベントマーケティングの成功事例と言えるでしょう。
参考:ユニクロ
【朝日新聞社】GOOD LIFE フェア
朝日新聞社が主催する「GOOD LIFE フェア」は体験型展示会であり、出展企業と来場者の双方にメリットがあります。出展企業にとっては、朝日新聞社が保有する約600万人(2023年開催当時)のID情報を、イベントのプロモーションやその後のマーケティング活動に活用できる点が大きなメリットです。
来場者にとっては、自身のライフスタイルや好みに合った商品やサービスを発見できる機会となります。実際に、参加者の満足度が非常に高く、イベントに対して「不満」または「やや不満」と回答した人はわずか5.8%でした。このように「GOOD LIFE フェア」は、朝日新聞社が持つ独自の強みを活かしたイベントマーケティングの成功事例といえるでしょう。
参考:広告朝日
【カルビー】ファンミーティング
カルビーは、スマートフォンアプリ「カルビールビープログラム」を通じてファンミーティングの参加者を募集し、広島西工場での工場見学や製品試食などの体験を用意しています。ファンに対して楽しく学びのある時間を提供し、ブランドへの愛着を育むための取り組みです。
このようなファンミーティングを通じて、ファンからの意見や要望を直接収集し、今後の商品開発に活かしています。
参考:カルビー
【有限会社津崎商事様】ウイスキートーク福岡2024
ウイスキートーク福岡は、九州最大級のウイスキーイベントです。ウイスキーメーカーや輸入業者各社と協力し、ウイスキーの魅力を広く深く伝えることを目的としています。
100を超えるブースが出展し、試飲や販売だけでなく、バーテンダーによるウイスキー講座、地元アーティストの演奏、アート展示なども行われています。
【日本テレビ様】汐留サマースクール
汐留サマースクールは、日本テレビと共創パートナーが主催する教育プログラムで、子どもたちにさまざまな学びと体験を提供するイベントです。2024年の夏に開催され、「好きで未来をつくろう!」をコンセプトに、約2万3669人が参加しました。
小学生とその家族を対象に、学びとエンターテインメントを融合させた内容が好評で、参加者の約92%が満足していると回答しました。
イベントマーケティングの効果
イベントマーケティングにはさまざまな効果が期待できます。
ここでは3つの効果を具体的に解説します。
認知度やブランドイメージの向上が期待できる
イベントマーケティングは、企業やブランドの認知度向上やイメージアップに役立ちます。特に、大勢の人々を集められれば、企業やブランドの存在を効率的に認知してもらえるでしょう。
参加者が体験や感動をSNSや口コミで発信することで、企業やブランドの認知度はさらに高まります。
一度に多くの顧客と接点を持てる
広告や営業活動では、個別に顧客にアプローチしなければなりません。一方、イベントマーケティングでは、一度のイベント開催で、多数の顧客と直接的な接点を築くことができます。
イベントを通じて、製品やサービスの魅力を直接体験してもらい、顧客の購買意欲を高めたり、ブランドへの理解を深めてもらったりできます。また、アンケートや名刺交換などを通じて顧客情報を収集し、今後のマーケティングに活用することも可能です。
顧客のロイヤリティを高められる
イベントマーケティングは、顧客のロイヤリティを高めるうえでも効果的です。商品やサービスに直接触れられるため、参加者により魅力を理解してもらうことができます。
例えば、新製品の発表会では、実際に手に取って試したり、デモンストレーションを見たりすることで、機能や使い心地を把握してもらえるでしょう。さらに、担当者と直接コミュニケーションを取ったり、他の参加者と交流したりすることで、より親近感を持ってもらえます。
イベントマーケティングを成功させるポイント
イベントマーケティングは「開催すること」が目的ではありません。極端に言うと、開催しても見込み客や認知度が高くなければ、ほとんど意味はないでしょう。
ここではイベントマーケティングを成功させるポイントを3つ紹介します。
【企画段階】具体的な目的を定める
イベントマーケティングを成功させるためには、企画段階で具体的な目的を定めることが重要です。明確な目的がないと、イベントの方向性が定まらず、ターゲット層やコンテンツ、集客方法などが曖昧になってしまいます。
具体的には、次のような目的が挙げられます。
・新規顧客の獲得
・ブランド認知度の向上
・製品やサービスの展示
・販売促進
・顧客との信頼関係構築 など
自社の現状や目標に合致した目的を選び、具体的な数値目標を設定することが重要です。
例えば、「リードを100件獲得する」「ブランド認知度をアンケート調査で20%向上させる」など測定可能な目標を設定しておけば、イベント後の効果測定を適切に行い、次回以降に活かすことができます。
【集客段階】ターゲットに合った集客方法を検討する
誰に向けてイベントを開催するのか、年齢や性別、職業、興味関心など、具体的なペルソナを設定しましょう。ターゲットが不明瞭なままでは、効果的な集客に繋がらない可能性があります。
ターゲット層に合わせた宣伝も重要です。若年層であればSNS広告やインフルエンサーマーケティング、ビジネス層であれば業界誌への広告掲載やメールマガジン配信などが有効でしょう。
具体的な集客方法としては、以下のようなものが挙げられます。
・自社ホームページ、SNS
・ポータルサイトへの掲載
・公式LINEやメルマガの配信
・プレスリリース
・チラシやはがきのポスティング
イベントの内容や規模、予算に合わせて適切に集客方法を組み合わせることで、質の高い顧客を集められるでしょう。
【イベント終了後】フォローアップし次回につなげる
イベントマーケティングの効果を最大化するには、イベント終了後のフォローアップが欠かせません。イベント終了直後は、参加者の熱意や興味関心が最も高まっているタイミングです。
具体的には、イベント終了後にアンケートを実施し、意見や感想、要望などを収集することが有効です。得られたフィードバックを次回以降に活かすことで、より顧客満足度の高いイベントを実現できます。
イベントの成果を定量的に計測することも重要です。例えば、アンケートの回答率や送付したメールの開封率、名刺の獲得枚数などを分析することで、イベントの成否を客観的に判断できます。
イベントマーケティングを実施する方法
イベントマーケティングを実施する方法は、大きく分けて2つあります。
・イベント制作会社に依頼
・自社運用
ここではそれぞれの費用相場とメリット・デメリットを紹介します。
イベント制作会社に依頼
イベント制作会社とは、「イベントの開催をサポートしてくれる会社」のことです。まず、イベント制作会社の費用相場とメリット・デメリットを解説します。
イベント制作会社に依頼する際の費用相場
イベント制作会社の費用相場は、イベントの規模や内容、依頼する業務範囲によって大きく変動します。一般的に、次のような費用が発生します。
・会場費
・制作費
・人件費
・企画費
・機材費
イベント開催にかかる費用をすべて外注すると、1回のイベント開催につき、500万円以上になることも少なくありません。例えば、商品やサービスのPRイベントを企画する場合、会場費や演出費用、スタッフの人件費などが積み重なり、高額になる傾向があります。
仮に、月に1回イベントを開催する場合、単純計算で年間6,000万円もの費用がかかることになります。このようにイベント制作会社への外注は、企業にとって大きなコストとなる可能性があるでしょう。
イベント制作会社に依頼する際のメリット
イベント制作会社に依頼するメリットは、次のとおりです。
・クオリティの高いイベントを企画してくれる
・自社のリソースを抑えられる
まず、イベント制作会社に依頼すると、ターゲット層や目的に合ったイベントを企画してくれます。経験豊富なプロの立場から、コンセプトやコンテンツの作成、会場選定などを支援してくれるため、質の高いイベントの開催が可能です。
また、大規模なイベントでも、会場の手配や人材の確保、機材の調達などをスムーズに行うことができます。自社だけでは対応が難しい複雑な手続きや業務も、イベント制作会社に依頼することで効率的に進められるでしょう。結果として、社内のリソースを本来の業務に集中させることができます。
イベント制作会社に依頼する際のデメリット
イベント制作会社に依頼するデメリットは、次のとおりです。
・費用が高額になる
・イベントの制作や開催以外の業務はサポートしていないことが多い
イベント制作会社にすべてを依頼すると、規模によっては数百万円単位の費用が発生することもあります。特に、予算が限られているスタートアップ企業にとっては、大きな負担となる可能性があるでしょう。
また、基本的にイベント制作会社は「イベントの制作」や「開催」が主な仕事です。そのため、イベントの成功に欠かせないチケット販売や顧客管理、データ分析、集計業務、お客様フォローなどは、サポートしていないケースが多いです。
自社運用
イベントは自社で運用することも可能です。ここでは自社運用の費用相場とメリット・デメリットを解説します。
自社で運用する際の費用相場
自社運用する場合の費用相場は、「どれだけ自社で運用するか」によって異なります。例えば、会場は自社オフィスや公共施設を利用したり、機材は必要最小限に抑えたり、広告宣伝はSNSや口コミを活用したりすれば、ほとんど費用はかかりません。
会場や機材をレンタルする場合でも、自社で調達すれば、外注した場合の半額程度に抑えることができるでしょう。
自社で運用する際のメリット
自社で運用するメリットは、次のとおりです。
・コストを削減できる
・自社のブランドイメージに合ったイベントを企画できる
・スムーズにイベントの準備を進行できる
自社運用はコストを削減できる点が大きな魅力です。イベント制作会社に依頼する場合、企画費や人件費、管理費など、さまざまな費用が発生しますが、自社運用であれば大幅に削減できます。
また、自社のブランドイメージに合ったイベントを企画できます。外部の制作会社では、意図しないイメージのイベントになってしまうことも珍しくありません。自社運用であれば、ブランドの世界観や価値観を深く理解しているため、自社のイメージに沿ったイベントを企画・運営できます。
さらに、社内でのやりとりがスムーズで、希望や指示を即座に反映したり、スケジュール変更にも柔軟に対応できたりする点もメリットの一つです。
自社で運用する際のデメリット
自社で運用するデメリットは、次のとおりです。
・自社のリソースを消費してしまう
イベントの企画・運営には多くの業務が発生します。すべてを自社で行う場合、担当者の負担が大きくなり、本来の業務に支障をきたす可能性があるでしょう。
ただし、イベント制作会社に外注した場合でも、チケット販売や顧客管理、データ分析、集計業務、お客様フォローといった業務は、基本的に自社で行うことになります。さらに、自社運用を試みた結果、やはり「難しい」と判断してイベント制作会社に上記の業務を依頼することになれば、費用がさらに高くなるでしょう。
したがって、イベントマーケティングを実施するには、「チケット販売、顧客管理、データ分析、集計業務、お客様フォローといった業務をどこまで効率化できるか」を事前にしっかりと検討することが重要です。
イベントマーケティングを成功させるならクラパス!
イベントマーケティングは、「イベントを実行すること」だけが目的ではありません。その先に見据えた、見込み顧客の獲得や認知度の向上が大切です。したがって、イベントを本当の意味で成功させるには、集客や顧客管理、データ分析、お客様フォローが重要です。
イベント制作会社を活用すれば、イベントの実行は容易でしょう。ただ、多くの場合、集客や顧客管理、データ分析、お客様フォローを実現するためのサポートがないため、自社で行う必要があります。
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